【てまり】北の町から始まった、わたしと占いの道
みなさんこんばんは!
てまりです。
実は、わたしは北海道旭川市で生まれました。
雪が深く、空気が澄んでいて、冬の星がいつもくっきり見える場所。
でも、幼少期のわたしの心は、その透明な空とは反対にいつも曇り空でした。
家族は転勤族。引っ越すたびに景色も学校も環境も変わり、
気づけば人間関係は「築くもの」ではなく
「その都度リセットされるもの」になっていました。
日本の最北端、稚内で暮らしたこともあります。
海風が強くて、冬には街中が白く覆われ、
それでもどこか寂しいほど静かな場所。
あの頃のわたしは、
きっとあの土地の寒さより
心の方が冷たかったかもしれません。
小学校低学年の頃、家では両親が毎日喧嘩をしており、
家の中は常に緊張していて、
呼吸するだけで気持ちが疲れてしまう日々。
そのせいか、人と話すことすら怖くなり、
感情を表すことも苦手になっていました。
学校へ行く朝は、お腹が重くて朝食は全然進まない。
遅刻は日常。
教室に入る瞬間の視線が何より怖くて、
席に座っていても体はここにあるのに、
心はどこにも存在しない。
人との距離感もうまく取れず、友達作りも苦手。
「明るい子」「人気者」「輪に入れる子」
そんな存在が遠い国の生きもののように見えていました。
気づけば、
「どうせわたしなんて」
「誰も気づかない」
そんな言葉が心の中に根を張り、
わたしはどんどん内向的になっていきました。
そんなある日、ふと手に取ったのが——占いでした。
当時小学五年生。
人生で初めて買った占いグッズは、
タロットカードと姓名判断の本。
タロットカードで占いに触れる方は多いと思いますが、
姓名判断から入った人って、案外少数派かもしれません。
その理由は、とても単純。
ーーおじいちゃんが姓名判断をしていたから。
直接、おじいちゃんが鑑定している場面を見たわけではありません。
でも、自分の名前に意味があると知った瞬間、
「名前ってなんだろう?」と強く惹かれ始めました。
そこからわたしは、
芸能人の名前をノートに書き出して鑑定したり、
家族や友人の名前を調べたり、
まるで秘密研究のように夢中になって調べ続けました。
文字、画数、陰陽、配置。
知れば知るほど奥が深く、
「生き方」「性格」「運命」がそこに映し出されているようで、
気づけば姓名判断は、
わたしにとって宝物のような学びになっていました。
子ども心に、それが不思議で、かっこよくて。
「わたしもできるようになりたい」
その憧れが入口でした。
名前を鑑定し文字や画数の意味を知るたび、
「わたしには理由があったんだ」
「生まれた意味があるんだ」
そんな風に、心の奥で灯りがひとつ点く感覚がありました。
タロットは、最初はただの絵札。
でも、自分を占い続けることで、
表情や色、数字、象徴がまるで会話をするように語りかけてきました。
「大丈夫」
「変わりたいと思っているね」
「そのままじゃ終わらないよ」
カードがそう言ってくれているような気がして、
いつしかわたしは占いから勇気をもらうようになりました。
占いは、逃げ道じゃない。
わたしにとって居場所であり、
そして未来への扉でした。
あの頃のわたしのように、
孤独な気持ちを抱えながら、
「誰にも言えない不安」や「自分の意味」を探している人へ。
わたしは今、占い師として、
その人が本来持つ輝きや答えを、
一緒に見つけていく役割をしていきたいと思っています。
占いは、人生を導く光になる。
あの日、タロットと名前が教えてくれたように。
てまり

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