良工なくして宝石は輝かない 人のタイプは瓦と鉄。相手がとちらか見極めよ
良工なくして宝石は輝かない
宝石に立派な素質があっても
良工(良い職人)によって磨かれなければ
小石と変わらない。(貞観政要より)
出口治明氏は 貞観政要に登場する唐の皇帝太宗と家臣の魏微(ぎきょう)の問答を紹介しながら
「指導する側にもされる側にも必要な覚悟」の中でこう述べている。(「座右の書『貞観政要』」)
☆☆☆
人には「瓦タイプ」と「鉄タイプ」に分かれる。
どちらのタイプなのかを見極めた上て
相手に適した磨き方をする必要がある。
「瓦タイプ」は、うっかり叩いてしまうと
あっけなく割れて土くれになり用たたずになる。
じっくり育てた方が伸びるタイプをさす。
「鉄タイプ」は、重い仕事で負荷をかけると
鉄よりも強い鋼に変わっていく。
叩いた方が伸びるタイプをさす。
☆☆☆
磨きとは指導のことで
相手のタイプに
適した磨き(指導)が必要という話です。
みなさんは、どちらのタイプですか?
自分はどちらか?
瓦タイプで育てられたい!と強く願うが
本心は鉄タイプだって知っている(笑)
ギリギリまで追い込まれないと火がつかない。
重責があると思えると頑張れる。
私の場合は
重責というより義が大事で
仕事でも人でも
不義を感じてしまうと
一気に醒めちゃうことも(笑)
義を感じられる仕事や仲間には、
困難や障害があると燃えて
刺し違えてでも守りたいと思いがんばります。
「義」って庚金の象意にでてきます。
義は
仕事では、大儀という方針や目的であったり
人では夢という志や目標、動機だったり。
仕事にせよ人つきあいも
やる内容や儲け方よりもそういう義(篤さ)がないと
燃えてこない。庚の性質なのかもしれません。
それました💦
「磨き方」の話に戻りますと
ここでの「相手」とは
王の太宗と功明な家臣の魏微
つまり、王と家来なのですが
実は
魏微が王への指導
王が相手の話しなんです💦
戦乱後の時代で
道徳よりも戒律重視の世情のなか
魏微は、打ち首のリスクを懸け命がけで
道徳、人の善意を信頼すべき!と主張したのです。
王は魏微に従い、仁義道徳を重んじる政治をして
国が平安に治まった。
王が家来の指導に従ったことが
「覚悟」だと書いています。
指導とは相手があって成立します。
どんな立場であれ
指導する側にも
指導される側にも「覚悟」がいる。
社長と部長
上司と部下(部下と上司)
先生と生徒
監督と選手
親と子や兄と弟
夫と妻や彼氏と彼女など。。
私たちは
さまざまな関係の中に置かれ生活しています。
思ったこと感じたこと
それを口にする「覚悟」
人から言われたこと
それを聞く「覚悟」
衝動的、感情的になりやすいですが
伝えるからには 聞くからには
ぐっとこらえて
「覚悟」が必要なんだと思いました。
最後に。。
タイプに適った磨き方であっても
”鉄タイプも強く叩きすぎると
鋼になる前に壊れてしまう” とありました。
まさにその通り!
でも磨かれる方は
壊れるって、寸止めがむずかしい
壊れてみて 気が付くというか(あほ)
いつも手遅れというか・・汗
ひとりになりたい!とかになっちゃう。
そこにはこうありました。
”叩くコツは
その人の逃げ道をつくっておくことです。
逃げ道を用意しておかないと相手は追い詰められて
窮鼠(きゅうそ)猫を嚙むことになる。
完膚なきまで叩いてはいけないということです。”
逃げ道!!( ゚Д゚)
たしかに!
大事ですよね。
秋葉原ほしよみ堂リオでした。