《九重墨花》同居〜別居へ⑥
1回目の家族会議。
お嫁さんが挨拶を返してくれないことに、
とうとう爆発した私は、訴えた。
「なぜ、挨拶を返してくれないの?」
すると、お嫁さんは、
「え?
自分の家の中で、気を使わなきゃいけないんですか?」
と返してきた。
私は、唖然とした。
そこは「気を使う」ということではなく、
人として当たり前の礼儀ではないのか?
そう思った。
すると、間髪入れずに、今度はお嫁さんから、
「トイレの蓋、ちゃんと閉めてください」
と言われた。
私は、
「閉めてるはずだけど……」
と答えた。
すると、被せるように、
「蓋、開いてますよ」
と言われた。
今回の話し合いは、
「なぜ挨拶をしないのか」
そして、
「トイレの蓋は閉めてください」
これにて終了。
……なんとも言えない家族会議だった。
そして後日。
トイレの蓋を閉めていないのは、
私ではなく、息子とお嫁さんだったことが判明した。
良かった。
私はまだ、ボケてなかった。

