【愛藍姫トリコ】紫陽花の語源に想いを寄せて──色を変えながら咲く花
梅雨の季節になると、雨に濡れながら咲く
紫陽花(あじさい)。

しっとりとした風景の中で、
青や紫、ピンクなど
様々な表情を見せてくれる姿に、
心が和らぐ方も多いのではないでしょうか。
今日は、そんな紫陽花の「語源」と
「色の変化」についてのお話です。
【紫陽花という名前の由来】
現在使われている「紫陽花」という漢字は、
中国から伝わった言葉が由来とされています。
平安時代の学者・源順(みなもとのしたごう)
が、日本古来の「あぢさゐ」という花に
「紫陽花」という漢字を当てたことで
広まったといわれています。
そして「あじさい」という名前には、
「集(あづ)」+「真藍(さあい)」
が語源という説があります。
「真藍」とは深い青色のこと。
小さな花がたくさん集まって咲く姿から、
「青い花が集まったもの」
という意味を持つようになったと
考えられています。
【土によって変わる紫陽花の色】
紫陽花の大きな魅力のひとつは、
花の色が変化することです。
実は、
紫陽花の色は土壌の性質によって変わります。
●酸性の土壌では青色系
●アルカリ性の土壌ではピンク色系
●中性に近いと紫色になることも
これは、土の中に含まれるアルミニウムが
植物に吸収される量によって、
花の色が変化するためだそうです。
同じ種類の紫陽花でも、育つ場所によって
違う色になることがあります。
だからこそ、毎年少しずつ違う表情を
見せてくれるのかもしれません。
【変わることは悪いことではない】
紫陽花には「移り気」という
花言葉があります。
私は、この花言葉を
「心変わり」としてではなく
「環境に合わせながら自分らしく花を咲かせる力」
として受け取りたいと思っています。
人もまた、環境や経験によって
考え方や価値観が変化していきます。
以前の自分と違っていてもいい。
昔できなかったことが、
今できるようになることもいい。
変わることは、決して弱さではなく、
成長の証なのかもしれません。
雨の日があるからこそ、
紫陽花はより美しく映ります。
そして人生にもまた、
晴れの日だけではなく、
雨の日があるからこそ育まれる
優しさや強さがあるのだとと実感します。
今年の梅雨も、
道端で咲く紫陽花を見かけたら、
ぜひゆっくり眺めてみたいですね。
その色の違いの中に、
自然の不思議と
「変化することの美しさ」を
感じられるかもしれません。
愛藍姫(めらんじ)トリコ


