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「仕事は好き。でも、この職場では働きたくない」 ――ワンド2逆位置が教える、環境を変えるという選択

「仕事そのものは楽しいんです。
でも、この職場にいるのがつらい。」

そんなご相談がありました。

挨拶すらまともにしない人がいる。

先輩という立場を利用して情報を先に集め、自分だけ有利に動く。

自分の売上さえ上がればいい。

同僚を仲間ではなく、競争相手として見て、場合によっては排除しようとする。

ところが会社の上層部は、

「挨拶を大切にしましょう」

「礼儀を忘れずに」

「仲間を尊重しましょう」

と、立派な理念を掲げている。

相談者は、そこに強い違和感を覚えていました。

「理念だけは立派。でも現場は真逆です。」

そして、

「こんな職場は、早く辞めたほうがいいのでしょうか。」

と尋ねられました。

ただ、ひとつだけ迷いがあります。

仕事そのものは、好きなのです。

この相談に対してタロットを引いたところ、出たのは、

ワンド2・逆位置。

私はこのカードを見て、

「仕事を辞めるかどうかではなく、今いる場所だけを世界のすべてだと思わないこと」

というメッセージを感じました。

「仕事」と「職場」は、同じではない

人間関係が悪い。

職場の空気が悪い。

会社の価値観に違和感がある。

そういう状態が続くと、やがて、

「この仕事自体が自分に向いていないのではないか」

と思い始めることがあります。

けれど、それは本当に同じ問題でしょうか。

今回の相談者は、

仕事そのものには面白さを感じています。

お客様と接すること。

自分の力を使うこと。

結果が出ること。

そこには、まだ喜びがある。

嫌になっているのは、仕事ではなく、

その仕事をしている“環境”です。

ここを混同すると、大切なものまで手放してしまうことがあります。

仕事が嫌なのか。

会社が嫌なのか。

人間関係が嫌なのか。

評価制度が合わないのか。

そこは、一度分けて考える必要があります。

理念ではなく、「何が報われる組織なのか」を見る

会社というものは、壁に掲げた言葉だけでは分かりません。

本当の会社の価値観は、

何をした人が得をするのか。

そこに現れます。

「協力を大切に」と言いながら、個人売上だけを評価する。

「情報共有を」と言いながら、情報を握った人が得をする。

「仲間を尊重しよう」と言いながら、他人を押しのけた人ほど成果を出せる。

もしそうなっているなら、

それは一部の社員の性格だけの問題ではありません。

そういう行動が有利になる仕組みそのものに問題がある。

人は理念より、システムに適応します。

いくら朝礼で、

「感謝しましょう」

「挨拶しましょう」

と唱えても、

現実には、

奪った人が勝つ。
先に取った人が勝つ。
自分だけ得をした人が評価される。

という仕組みなら、やがて現場はそちらへ染まっていきます。

理念が機能している会社とは、

立派な言葉を掲げている会社ではありません。

その理念に沿った行動が、きちんと報われる会社です。

ワンド2逆位置――視野が狭くなっていないか

ワンド2の正位置には、城壁の上から遠くを眺める人物が描かれています。

手には地球儀。

今いる場所の外側にも、広い世界がある。

そんなカードです。

ところが逆位置になると、

その視線が外へ向きにくくなります。

今の職場への怒り。

失望。

疲労。

人間関係への苛立ち。

そうしたものに心を奪われ、

「ここに残るか、全部辞めるか」

という二択になりやすい。

けれど、本当に選択肢はそれだけでしょうか。

同じ仕事を別の会社でする。

違う店舗へ移る。

働き方を変える。

転職先を探す。

副業として続ける。

独立という可能性を考える。

今の場所にいながら、次の準備を始める。

世界は、今いる職場より広いのです。

ワンド2逆位置は、

「あなたは今、目の前の環境に視野を奪われています」

と伝えているように感じます。

怒りで辞めるのと、選んで辞めるのは違う

「こんな会社、もう辞めてやる。」

そう思うこと自体は悪くありません。

怒りは時に、

「ここは自分に合っていない」

と教えてくれる重要な感覚です。

けれど、怒りだけで辞めると、

次の職場でも同じような問題に出会うことがあります。

なぜなら、

「何が嫌なのか」は分かっても、
「自分は何を大切にしたいのか」が分からないままだからです。

だから今回、私は相談者にこうお伝えしたいと思います。

今すぐ答えを出すより、

まず外を見てください。

他の会社はどうなのか。

同じ仕事でも、どんな働き方があるのか。

どんな文化の職場があるのか。

自分が気持ちよく働ける場所とは、どんな場所なのか。

そうやって選択肢を増やしたうえで、

「私はどこへ行くのか」

を決める。

それがワンド2の本来持つ力です。

「ここで我慢するしかない」と思ったときこそ、カードを引く

職場で苦しくなったとき、

人は自分の感覚を疑い始めます。

「私が気にしすぎなのかな。」

「社会ってこんなものなのかな。」

「どこへ行っても同じなのかな。」

「辞めたら逃げになるのかな。」

そうやっているうちに、

本当はかなり疲れているのに、

“正しい答え”を探して動けなくなる。

タロットは、

未来を決めつけるためのものではありません。

むしろ、

自分が今、どこで視野を失っているのか。
何を混同しているのか。
どんな選択肢を見落としているのか。

そこを映し出すものです。

今回のワンド2逆位置が問いかけているのは、

「この会社に残るべきですか」

ということではありません。

もっと大きな問いです。

あなたは、どんな人たちと、どんな文化の中で、この仕事を続けたいのですか。

好きな仕事まで、

嫌な職場に道連れにしなくていい。

今いる場所だけが、あなたの世界ではありません。

もし、

「辞めたい。でも仕事は好き。」

「続けたい。でも、この環境では苦しい。」

そんなふうに気持ちが揺れているなら、

一度、今いる場所の外側まで一緒に見てみませんか。

タロットは、

辞めるか残るかを決めるためではなく、
あなた自身が納得して選べる場所へ戻るために使うことができます。

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