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《九重墨花》同居〜別居へ『11』

『11』
3回目の家族会議で
お嫁さんに
「出て行ってください」って
言われた時、

 

やっぱり
この家は私の住んでいい場所では無かったんだと、思い知らされた。

間借りさせて頂いてたんだと。

嫁は

「住ませてあげてる」と
思っていたんだね。

 

うん、
ちゃんと感じてましたよ。

 

勝手にマイルール作って
従わせて

最後は出て行けって。

 

鬼か!

 

反論する息子に(夫)

「じゃー私が実家に帰ります」って。

でたぁ〜!決めゼリフ‼️

 

何も言い返せなくなるよねー

息子の顔がドンドン赤くなり、怒りで💢目が血走り💢

嫁を物凄く睨んでる。

 

 

その顔だけで、
私は嬉しかった。
「ありがとう」って
思えた。

理不尽な事を言ってる嫁と
同意では無いのだと分かっただけで

もう、嬉しかった。
もう、良かった。

 

 

お嫁さんは
テーブルに紙を私に向けて差し出した。

 

寡婦に対しての貸付制度の紙だった。

 

福祉課で相談し、この制度を見つけて私に差し出して来たのだ!

 

「お金が無くて今すぐには出て行けない」

 

このセリフを私に言わせないために
用意周到だった。

 

またもやあんぐり。

 

よく調べたなぁー。

この嫁、本気だわ。

もう、話し合いなんてする気は
サラサラ無いんだ。

猶予も与える余地もない‼️

素晴らしい。
大した嫁だよ。

 

ある意味、
息子はしっかりしたお嫁さんを選んだのだ!

 

もう、
完全に私の手から息子が育ったなって言う意味なのかも。

 

こんな形で
バトンタッチかぁ〜

なんか、寂しい。

なんか、虚しい。

 

でも。

私の第二の人生が
始まるきっかけかもしれない。

 

言いたい事はたくさんあるけど、

 

ここは黙って身を引こう。

 

 

だって
この家から出て行くのは
私の願いでもあったのだから

 

『12』につづく

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