希望の会社に落ちた。もう一度挑戦したい ――ペンタクル7逆位置が教える「努力の方向を見直す」ということ
「どうしても入りたい会社があるんです。でも、一度落ちてしまって……。もう一度挑戦したいと思っています」
そんなご相談がありました。
就職や転職では、どうしても結果が気になります。
受かるのか。
落ちるのか。
次はうまくいくのか。
けれど私は、受験や採用の合否そのものを占うことはしていません。
その代わり、
「どんなやり方をしたらいいのか」
「今のやり方を続けていいのか」
ということなら、タロットからヒントを受け取ることができます。
そこでカードを引いたところ、出たのは、
ペンタクル7・逆位置。
このカードを見たとき、私はまず、
「同じやり方を、ただ繰り返すのではなく、一度やり方そのものを見直したほうがいい」
と感じました。
ペンタクル7は「育てたものを見つめる」カード
ペンタクル7の正位置には、自分が育ててきたものを前にして、成果を静かに見つめている人物が描かれています。
種をまく。
水をやる。
時間をかける。
そして、
「ここまで育った」
「もう少し待てば実るかもしれない」
と確認する。
つまりこのカードには、
努力、継続、成長、成果を待つこと
という意味があります。
ところが今回は逆位置でした。
逆位置になると、
「こんなに頑張っているのに、思ったほど結果につながらない」
「時間をかけているけれど、本当にこのやり方でいいのだろうか」
という状態が表れることがあります。
ここで大切なのは、
「努力が足りない」と読む必要はない
ということです。
むしろ、
努力を注ぐ場所が少し違っている
可能性があります。
もう一度受けるなら、「同じ自分」で受けない
一度不採用になった会社へ、もう一度挑戦する。
それ自体が悪いわけではありません。
本当に働きたい会社なら、再挑戦することには意味があります。
ただ、ペンタクル7逆位置が出ているなら、
前回とまったく同じ方法で、ただもう一度受ける
というのは少し考えたほうがよさそうです。
なぜ前回は届かなかったのか。
応募書類の見せ方だったのか。
面接での伝え方だったのか。
自己PRが、その人本来の強みを十分に伝えられていなかったのか。
会社が求める人物像と、自分の経験の見せ方にズレがあったのか。
あるいは、
「どうしても入りたい」
という気持ちが強すぎて、自分の良さよりも必死さのほうが伝わってしまったのか。
再挑戦するなら、
前回から何を変えたのか
がとても大切になります。
同じ履歴書。
同じ自己PR。
同じ面接対策。
同じ考え方。
それでは、結果だけ変わることを期待する形になってしまいます。
ペンタクル7逆位置は、
「もう一度やるなら、やり方を変えて」
と伝えているように見えます。
必要なのは、努力量ではなく努力の質
不採用になると、人はつい、
「もっと頑張らなければ」
と思います。
資格を増やそう。
勉強時間を増やそう。
面接練習をもっとしよう。
応募書類をもっと完璧にしよう。
もちろん、それが必要な場合もあります。
けれど、努力には、
量を増やすこと
と、
方向を変えること
があります。
ペンタクル7逆位置が出たときに見直したいのは、後者です。
たとえば、自己PRを一人で考え続けるより、第三者に見てもらう。
その会社について調べるだけでなく、そこで実際に求められている能力を分析する。
「私はこんなに入りたい」と伝えるだけでなく、
「私はこの会社に、何を提供できるのか」
という視点へ変える。
同じ場所に、さらに力を注ぐのではなく、
力を注ぐ場所そのものを変える。
それだけで、結果への道筋が大きく変わることがあります。
「その会社に入りたい」の奥にあるもの
そして、もう一つ見ておきたいことがあります。
それは、
なぜ、その会社に入りたいのか
ということです。
会社そのものに惹かれているのか。
そこでできる仕事に惹かれているのか。
働き方なのか。
社風なのか。
待遇なのか。
成長できる環境なのか。
社会的な評価なのか。
あるいは、
「ここに入れたら、自分の価値を証明できる」
という気持ちが混ざっていることもあります。
一つの会社に強くこだわると、
いつの間にか、
「この会社に入ること」そのものが目的
になってしまうことがあります。
けれど、本当に欲しいものは、その会社の名前ではなく、
その先にある、
「こんなふうに働きたい」
という人生なのかもしれません。
ペンタクル7逆位置は、ときに、
「一度、目的と手段を分けて考えてみて」
とも語りかけます。
不採用は、「向いていない」という判決ではない
一度落ちたからといって、
「あなたには向いていない」
と決まったわけではありません。
採用には、タイミングもあります。
募集しているポジションもあります。
他の応募者との兼ね合いもあります。
会社側の事情もあります。
だから、不採用という結果だけで、
自分自身の価値まで否定する必要はありません。
ただ、その結果を、
「運が悪かった」
だけで終わらせ無いことが大事。
一度立ち止まって、
何が伝わっていて、
何が伝わっていなかったのか。
何を続けて、
何を変えるのか。
そこを見直してみる。
それが、ペンタクル7逆位置の教えてくれる知恵なのだと思います。
再挑戦するなら、
前回の延長線ではなく、新しい戦略で。
努力を増やすより、
努力の向きを整える。
ときにはそれが、次の扉を開く一番大きな一歩になります。

